令和時代

日本元号一覧と読み方・2文字以上の元号はあるのか?

2文字以上の元号はあるのか?

令和に改元されて4週目に入りました。テレビからは「令和初の~」というフレーズも聞くようになり、たくさんの人たちは新元号・令和を聞き慣れてきたのではないでしょうか?林修先生が出演するクイズ番組でも元号に関する問題もでてくるようになり、あらためて元号に興味を持ちました。令和時代に役立つ元号の基礎知識から日本の元号一覧まで幅広く調べてまとめました。

日本元号(にほんげんごう)って何?

西暦の他に日本独自の年の数え方や記録する紀年法のことです。元々日本で生まれた制度ではなく、そのルーツは紀元前115年の中国にまでさかのぼります。その後、東アジアを中心に使用されていましたが、現在も伝承しているのは日本だけになります。初めに使用された元号は645年の「大化」。天皇中心の政治へと移り変わった大化の改新は聞き慣れていると思います。現在の「令和(れいわ)」までなんと248個も使用されてきました。

日本の元号はどうやって誰が決めるの?

具体的な手続きや、決め方は元号法の制定とともにガイドラインがあります。

1. 国民の理想としてふさわしいような良い意味を持つものであること。
2. 漢字2文字であること。
3. 書きやすいこと。
4. これまでに元号、おくり名として用いられていないこと。
5. 俗用されているものではないこと。

これらを元に内閣総理大臣をトップとする有識者たちが協議します。新しい元号を決めるにあたって天皇や皇太子および皇室は一切関与することはありません。

日本元号で最も長い期間の元号と短い期間の元号

大化から令和まで248もの元号が使用されてきました。今上天皇(現在の天皇)が126代ですから、昔は一世一代で改元されていなかったのです。天災や不吉なことが起きるとリセットする意味も込めて元号を改めたり、珍しい生き物が発見されたことで縁起がいいから新しい年としてスタートを切ることもありました。

なので改元は1月1日という切りのいい日ではなく、ほとんどが年の途中で変わりました。最も短い期間の元号は、「朱鳥(すちょう・しゅちょう・あかみどり)」686年8月14日~686年10月1日で、おおよそ1か月半です。最も長い期間の元号は「昭和(しょうわ)」1926年12月25日~1989年1月7日で、おおよそ62年と2週間です。

2文字以上の日本元号はあるのか?

「令和」「平成」「昭和」「大正」「明治」など日本元号のほとんどは、漢字2文字の組み合わせで作られています。日本史に登場する「大化」「応仁」「元禄」といった元号も登場しますがやはりこれらも2文字です。しかし、歴史を辿ると2文字以上の元号も存在するのです。729年から20年間続いた「天平」が終わった後の元号です。

天平感宝(てんぴょうかんぽう)749年~
天平勝宝(てんぴょうしょうほう)749年~756年
天平宝字(てんぴょうほうじ)757年~764年
天平神護(てんぴょうじんご)765年~766年
神護景雲(じんごけいうん)767年~769年

約20年間に漢字4文字の元号が5回連続で登場しました。特別な例ではありますが、必ずしも漢字2文字というわけではなかったのです。現在は、どうなのでしょう?実は元号選定方法ついては具体的に定められた「昭和54年10月23日閣議報告」(1979年)というものがあり、この中に「元号は漢字2文字であること」と記載されています。ですから「令和」も2文字になりました。

ペリー来航以降の元号を抜粋

嘉永(かえい)1848年~1853年
安政(あんせい)1854年~1859年
万延(まんえん)1860年
文久(ぶんきゅう)1861年~1863年
元治(げんじ)1864年
慶応(けいおう)1865年~1867年
明治(めいじ)1868年~1912年
大正(たいしょう)1912年~1926年
昭和(しょうわ)1926年~1989年
平成(へいせい)1989年~2019年
令和(れいわ)2019年~

日本元号一覧表

飛鳥時代

大化(たいか)645年~649年
白雉(はくち)650年~654年
朱鳥(しゅちょう)686年
大宝(たいほう)701年~703年
慶雲(けいうん)704年~707年

奈良時代

和銅(わどう)708年~714年
霊亀(れいき)715年~716年
養老(ようろう)717年~723年
神亀(じんき)724年~728年
天平(てんぴょう)729年~748年
天平感宝(てんぴょうかんぽう)749年~
天平勝宝(てんぴょうしょうほう)749年~756年
天平宝字(てんぴょうほうじ)757年~764年
天平神護(てんぴょうじんご)765年~766年
神護景雲(じんごけいうん)767年~769年
宝亀(ほうき)770年~780年
天応(てんのう)781年

平安時代

延暦(えんりゃく)782年~805年
大同(だいどう)806年~809年
弘仁(こうにん)810年~823年
天長(てんちょう)824年~833年
承和(じょうわ)834年~847年
嘉祥(かしょう)848年~850年
仁寿(にんじゅ)851年~853年
斉衡(さいこう)854年~856年
天安(てんあん)857年~858年
貞観(じょうがん)859年~876年
元慶(がんぎょう877年~884年
仁和(にんな)885年~888年
寛平(かんぴょう)889年~897年
昌泰(しょうたい)898年~900年
延喜(えんぎ)901年~922年
延長(えんちょう)923年~930年
承平(じょうへい)931年~937年
天慶(てんぎょう)938年~946年
天暦(てんりゃ)く947年~956年
天徳(てんとく)957年~960年
応和(おうわ)961年~963年
康保(こうほ)う964年~967年
安和(あんな)968年~969年
天禄(てんろく)970年~972年
天延(てんえん)973年~975年
貞元(じょうげん)976年~977年
天元(てんげん)978年~982年
永観(えいかん)983年~984年
寛和(かんな)985年~986年
永延(えいえん)987年~988年
永祚(えいそ)989年
正暦(しょうりゃく)990年~994年
長徳(ちょうとく)995年~998年
長保(ちょうほ)999年~1003年
寛弘(かんこう)1004年~1011年
長和(ちょうわ)1012年~1016年
寛仁(かんにん)1017年~1020年
治安(じあん)1021年~1023年
万寿(まんじゅ)1024年~1027年
長元(ちょうげん)1028年~1036年
長暦(ちょうりゃく)1037年~1039年
長久(ちょうきゅう)1040年~1043年
寛徳(かんとく)1044年~1045年
永承(えいしょう)1046年~1052年
天喜(てんぎ)1053年~1057年
康平(こうへい)1058年~1064年
治暦(じりゃく1065年~1068年
延久(えんきゅう)1069年~1073年
承保(しょうほう)1074年~1076年
承暦(しょうりゃく)1077年~1080年
永保(えいほ)1081年~1083年
応徳(おうとく)1084年~1086年
寛治(かんじ)1087年~1093年
嘉保(かほう)1094年~1095年
永長(えいちょう)1096年
承徳(しょうとく)1097年~1098年
康和(こうわ)1099年~1103年
長治(ちょうじ)1104年~1105年
嘉承(かじょう)1106年~1107年
天仁(てんにん)1108年~1109年
天永(てんえい)1110年~1112年
永久(えいきゅう)1113年~1117年
元永(げんえい)1118年~1119年
保安(ほうあん)1120年~1123年
天治(てんじ)1124年~1125年
大治(たいじ)1126年~1130年
天承(てんしょう)1131年
長承(ちょうしょう)1132年~1134年
保延(ほうえん)1135年~1140年
永治(えいじ)1141年
康治(こうじ)1142年~1143年
天養(てんよう)1144年
久安(きゅうあん)1145年~1150年
仁平(にんぴょう)1151年~1153年
久寿(きゅうじゅ)1154年~1155年
保元(ほうげん)1156年~1158年
平治(へいじ)1159年
永暦(えいりゃく)1160年
応保(おうほ)1161年~1162年
長寛(ちょうかん)1163年~1164年
永万(えいまん)1165年
仁安(にんあん)1166年~1168年
嘉応(かおう)1169年~1170年
承安(じょうあん)1171年~1174年
安元(あんげん)1175年~1176年
治承(じしょう)1177年~1180年
養和(ようわ)1181年

鎌倉時代

寿永(じゅえい)1182年~1184年
元暦(げんりゃく)1184年
文治(ぶんじ)1185年~1189年
建久(けんきゅう)1190年~1198年
正治(しょうじ)1199年~1200年
建仁(けんにん)1201年~1203年
元久(げんきゅう)1204年~1205年
建永(けんえい)1206年
承元(しょうげん)1207年~1210年
建暦(けんりゃく)1211年~1212年
健保(けんぽ)1213年~1218年
承久(じょうきゅう)1219年~1221年
貞応(じょうおう)1222年~1223年
元仁(げんにん)1224年
嘉禄(かろく)1225年~1226年
安貞(あんてい)1227年~1228年
寛喜(かんぎ)1229年~1231年
貞永(じょうえい)1232年
天福(てんぷく)1233年
文暦(ぶんりゃく)1234年
嘉禎(かてい)1235年~1237年
暦仁(りゃくにん)1238年
延応(えんのう)1239年
仁治(にんじ)1240年~1242年
寛元(かんげん)1243年~1246年
宝治(ほうじ)1247年~1248年
建長(けんちょう)1249年~1255年
康元(こうげん)1256年
正嘉(しょうか)1257年~1258年
正元(しょうげん)1259年
文応(ぶんおう)1260年
弘長(こうちょう)1261年~1263年
文永(ぶんえい)1264年~1274年
建治(けんじ)1275年~1277年
弘安(こうあん)1278年~1287年
正応(しょうおう)1288年~1292年
永仁(えいにん)1293年~1298年
正安(しょうあん)1299年~1301年
乾元(けんげん)1302年
嘉元(かげん)1303年~1305年
徳治(とくじ)1306年~1307年
延慶(えんきょう)1308年~1310年
応長(おうちょう)1311年
正和(しょうわ)1312年~1316年
文保(ぶんぽ)1317年~1318年
元応(げんおう)1319年~1320年
元亨(げんこう)1321年~1323年
正中(しょうちゅう)1324年~1325年
嘉暦(かりゃく)1326年~1328年
元徳(げんとく)1329年~1330年
元弘(げんこう)1331年~1333年

南北朝時代(南朝)

建武(けんむ)1334年~1335年
延元(えんげん)1336年~1339年
興国(こうこく)1340年~1345年
正平(しょうへい)1346年~1369年
建徳(けんとく)1370年~1371年
文中(ぶんちゅう)1372年~1374年
天授(てんじゅ)1375年~1380年
弘和(こうわ)1381年~1383年
元中(げんちゅう)1384年~1392年

南北朝時代(北朝)

元徳(げんとく)1329年~1331年
正慶(しょうきょう)1332年~1333年
建武(けんむ)1334年~1337年
暦応(りゃくおう)1338年~1341年
康永(こうえい)1342年~1344年
貞和(じょうわ)1345年~1349年
観応(かんのう)1350年~1351年
文和(ぶんな)1352年~1355年
延文(えんぶん)1356年~1360年
康安(こうあん)1361年
貞治(じょうじ)1362年~1367年
応安(おうあん)1368年~1374年
永和(えいわ)1375年~1378年
康暦(こうりゃく)1379年~1380年
永徳(えいとく)1381年~1383年
至徳(しとく)1384年~1386年
嘉慶(かきょう)1387年~1388年
康応(こうおう)1389年

室町時代

明徳(めいとく)1390年~1393年
応永(おうえい)1394年~1427年
正長(しょうちょう)1428年
永享(えいきょう)1429年~1440年
嘉吉(かきつ)1441年~1443年
文安(ぶんあん)1444年~1448年
宝徳(ほうとく)1449年~1451年
亨徳(きょうとく)1452年~1454年
康正(こうしょう)1455年~1456年
長禄(ちょうろく)1457年~1459年
寛正(かんしょう)1460年~1465年
文正(ぶんしょう)1466年
応仁(おうにん)1467年~1468年
文明(ぶんめい)1469年~1486年
長享(ちょうきょう)1487年~1488年
延徳(えんとく)1489年~1491年
明応(めいおう)1492年~1500年
文亀(ぶんき)1501年~1503年
永正(えいしょう)1504年~1520年
大永(たいえい)1521年~1527年
享禄(きょうろく)1528年~1531年
天文(てんぶん)1532年~1554年
弘治(こうじ)1555年~1557年
永禄(えいろく)1558年~1569年
元亀(げんき)1570年~1572年

安土桃山時代

天正(てんしょう)1573年~1591年
文禄(ぶんろく)1592年~1595年

江戸時代

慶長(けいちょう)1596年~1614年
元和(げんな)1615年~1623年
寛永(かんえい)1624年~1643年
正保(しょうほ)1644年~1647年
慶安(けいあん)1648年~1651年
承応(じょうおう)1652年~1654年
明暦(めいれき)1655年~1657年
万治(まんじ)1658年~1660年
寛文(かんぶん)1661年~1672年
延宝(えんぽう)1673年~1680年
天和(てんな)1681年~1683年
貞享(じょうきょう)1684年~1687年
元禄(げんろく)1688年~1703年
宝永(ほうえい)1704年~1710年
正徳(しょうとく)1711年~1715年
享保(きょうほう)1816年~1735年
元文(げんぶん)1736年~1740年
寛保(かんぽう)1741年~1743年
延享(えんきょう)1744年~1747年
寛延(かんえん)1748年~1750年
宝暦(ほうれき)1751年~1763年
明和(めいわ)1764年~1771年
安永(あんえい)1772年~1780年
天明(てんめい)1781年~1788年
寛政(かんせい)1789年~1800年
享和(きょうわ)1801年~1803年
文化(ぶんか)1804年~1817年
文政(ぶんせい)1818年~1829年
天保(てんぽう)1830年~1843年
弘化(こうか)1844年~1847年
嘉永(かえい)1848年~1853年
安政(あんせい)1854年~1859年
万延(まんえん)1860年
文久(ぶんきゅう)1861年~1863年
元治(げんじ)1864年
慶応(けいおう)1865年~1867年

近代・現代

明治(めいじ)1868年~1912年
大正(たいしょう)1912年~1926年
昭和(しょうわ)1926年~1989年
平成(へいせい)1989年~2019年
令和(れいわ) 2019年~

※江戸時代までは改元年を新年号より起年

-令和時代
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