社会・経済

本間希樹wikiプロフィール。経歴や結婚は?世界初ブラックホール写真を簡単説明!

M87の中心に位置する巨大ブラックホール

2019年4月14日(日)夜11からTBS系列の「情熱大陸」で、天文学者の本間希樹(ほんままれき)教授が登場します。衝撃の全世界同時会見が行われ、この人誰?経歴は?結婚してるの?って疑問に思った人は少なくないと思います。しかし、日本人天文学者としては活躍しており、情熱大陸は2年4か月も密着取材を続けていたのでした。

情熱大陸では、「見えない宇宙の中でも究極に"見えない"のがブラックホールですよね。簡単に見えないからこそ面白い。人間はなんでも"見えないものを見たい"という好奇心から始まるじゃないですか」と語っているみたいですが、当サイトも本間希樹教授の見えない部分を調べていきます。

本間希樹(ほんままれき)プロフィール(経歴や結婚)

本間希樹(ほんままれき)
(C)情熱大陸

本間希樹教授wikiプロフィール

ブラックホール撮影プロジェクトチーム日本代表

名前:本間希樹(ほんま まれき)
誕生:1971年9月(2019年現在、47歳)
出身:アメリカ・テキサス州
家族:妻(本間佐和子)、2女1男の父
住所:岩手県水沢市(単身赴任中)
趣味:クラシック音楽鑑賞
学歴:私立栄光学園高校
学歴:東京大学理学系研究科博士課程修了

本間希樹教授は、アメリカ・テキサス州生まれです。お父さまの仕事の都合によりアメリカに生を受けましたが、すぐに日本に帰国したそうです。テキサス州には、有名な天文台・観測所がありますが直接関係はないみたいです。

家族は、妻と2女1男の5人家族です。自宅は神奈川県にありますが、2019年現在は岩手県の水沢市に単身赴任中です。長女も天文に興味があり、天文部に入部しています。

出身校である栄光学園高校は、神奈川県の鎌倉市にある完全中高一貫教育を行い、大学への進学だけを目的とするのではなく、バランスの良い幅広い教養を得ることができるような教育も行っているようです。中高一貫教育なので、高校の偏差値はありませんが、中学の偏差値は71、神奈川県内では67件中3位、全国では982件中26位というとても優秀な学校です。栄光学園高等学校出身の有名人には、ソユーズに搭乗し、約5か月半の国際宇宙ステーションの長期滞在ミッションを行った古川聡(ふるかわさとし)さんがいます。

本間希樹教授の経歴

1996年4月~99年3月:学術振興会 特別研究員
1999年4月~2000年8月:国立天文台 COE研究員
2000年9月~07年4月:国立天文台 助手
2007年4月~07年8月:国立天文台 助教(職名変更)
2007年8月~15年2月:国立天文台 准教授
2009年10月~11月:ドイツ マックスプランク電波天文研究所 客員研究員
2015年3月~:国立天文台 教授(現職)、総合研究大学院大学 教授(併任)
2015年4月~:国立天文台 水沢VLBI観測所所長(現職、併任)

現在の研究課題:
VERAを用いた高精度位置天文観測による銀河系構造の観測的研究
サブミリ波帯のVLBI観測による超巨大ブラックホールの観測的研究

本間希樹教授は国立天文台と水沢VLBI観測所、総合研究大学院大学に所属しており、身分は教授と観測所長です。理事会機関代表としてコーディネーターの肩書もあります。

EHTでの主な役割は、EHT日本チーム代表、ALMA Phase-up光伝送装置開発、スパースモデリングによる画像解析です。

EHTとは、Event Horizon Telescope(イベントホライズンテレスコープ)の略です。ETHは、地球上にある電波望遠鏡を超長基線電波干渉法(VLBI)を用いて結合させ、銀河の中心にある巨大ブラックホールの姿を捉えるプロジェクトです。

本間希樹教授の専門分野は、銀河天文学と電波天文学です。

本間希樹教授がブラックホール撮影記者会見

平成最後の月に世界初となるブラックホール撮影成功のニュースが飛び込んできました。2019年4月10日午後10時から記者会見が行われ、研究チームが所属する日本、米国、ベルギー、チリ、中国、台湾の世界計6か所で同時の会見発表となりました。

これは人類が初めて目にしたブラックホールの姿です!!たった1枚の写真ですが、アインシュタインの相対性理論以来100年、ブラックホールを視覚的に証明するものでございます。

南米チリにあるアルマ望遠鏡の電波アンテナ群(11月、チリ北部のアタカマ高地)
南米チリにあるアルマ望遠鏡の電波アンテナ群=共同

人類史上初めてブラックホールの撮影に成功したのは、まさに地球規模のビッグプロジェクトでした。

チリ、アメリカ、メキシコ、スペイン、南極にある合計8つの巨大電波望遠鏡が使われ、これらの望遠鏡が2017年の春、今回ブラックホールが確認されたM87銀河に一斉に向けられました。電波が帰ってくるまでの期間は約2年間だそうです。

8つの電波望遠鏡は、いわば地球サイズの超巨大望遠鏡の役割を果たし、延べ5日間の観測の結果ブラックホールの真の姿を初めて捉えることに成功しました。今回の成果は宇宙の始まりの解明にもつながるようです。画期的なもので早くもノーベル賞級と称賛する声も上がっています。

本間希樹教授がブラックホールをわかりやすく簡単に説明

ブラックホールとは何なのか?本間教授に聞いてみた。

【Q1】ブラックホールとは何なのか?

【A1】本間希樹教授:
ブラックホールっていうのは例えば星が燃え尽きて潰れちゃってできるんですね。 星がなくなるときに現れるもの。ただ、昨日、発表した写真は、ものすごい大きなブラックホールなので普通の星が燃え尽きたあとにできるブラックホールを更にどんどんくっつけて大きなブラックホールにするとあれぐらいの大きさになる。ここに書いてあるとおり太陽の65億倍の重さになるんですけど…。

【Q2】撮影されたオレンジ色は何なのか?

【A2】本間希樹教授:
今回発表されたオレンジ色の縁の部分、ここに見えているのはブラックホールの表面すれすれを光がぐるぐる巻きついているんですね。ブラックホールというのは周りの時間と空間を歪めるので光が真っすぐ進まなくなって巻きついて光の衣をまとうんですけど。ちょうどドーナツのように光ってる部分がブラックホールに巻き付いた光を表しているんです。僕らが観測したのは電波を使って観測しましたので目で見えるような色が実際に観測されるわけではないんですが、こういう色をつけているんです。

【Q3】真ん中の黒い部分は何なのか?

【A3】本間希樹教授:
写真の上と下でもかなり色が違うのは多分ブラックホールの周りをガスが回っていて、そのガスの回転の向きによって明るいとこと暗いところができているのだと思います。そしてこの中心の黒い部分が一番大事で、ブラックホールというのは重力が強くて光が出てこない。暗黒の天体といわれるわけですけれども、まさに黒い部分がブラックホールから光が出てこないということを見た目で表しています。

【Q4】8つの望遠鏡は視力に例えるとどれくらい?

【A4】
今回ブラックホールが観測されたM87銀河。世界各国の8つの望遠鏡を集めて観測したが、人間の視力に例えるとどれくらいになるのだろうか?通常、人間の視力検査ではCの字見て1.0とか2.0とかやっている。 しかし、8つの望遠鏡は、なんと視力300万!

地球から見て月に置かれたゴルフボールが見えるくらいのイメージだという。視力検査で見ているCの字を300万分の1にしてもまだ見えますというくらい凄い望遠鏡なのだそう。

 

8つの望遠鏡は、なんと視力300万!

【Q5】ブラックホールに人が吸い込まれるとどうなる?

【A5】本間希樹教授:
ブラックホールに普通に引っ張られると、自然に落ちて中に入ることができます。ただし、ブラックホールのすごい強い重力によって、例えば僕らが足元からブラックホールに落ちていくと縦にものすごい力で引き伸ばされます。たぶん、伸びてバラバラになってブラックホールに落ちていくという現象になります。

【Q6】今回の観測にかかった費用はどれくらい?

【A6】本間希樹教授:
リアルですね…研究装置はお金がかかります。まず世界6か所8台の望遠鏡の建設費で2000億円以上のお金が使われました。この建設費は、各国がそれぞれの望遠鏡のためにつけた予算なので、更に僕らはそれを1つにまとめるためのお金がプラスアルファでかかっています。数十億円ですけど、それで今回の観測をやっているということになります。

【Q7】アインシュタインの相対性理論から100年の時を経ての意義は?

【A7】本間希樹教授:
アインシュタインが100年前にこれを予言していて100年かけて僕ら研究者がやっと撮ったわけですけど、そしたらアインシュタインの予想どおりだったんですね。だから何もアインシュタインは間違っていない。少なくともこれを見る限りではアインシュタインやっぱり正しいんだ。本当に100年間経ってもまだ揺らがない…すごいですよね。

【Q8】今回の撮影で何がわかったのか?

今回の撮影で何が分かったのかというと、ブラックホールの存在が今まで理論上「あるだろう」ということだったのが、初めて「実在」が証明されたこと。もう1つは銀河の起源、進化の解明の鍵になるのではないかということだ。

銀河の起源、進化の解明の鍵

しかし、そもそも「ブラックホールとは何?」、「ブラックホールの撮影って意味があるの?」、「ブラックホールを簡単に説明してほしい」などの疑問や要望の声が聞こえてくるようになりました。このサイトでは、ブラックホールが簡単にわかる説明と記者会見や連日テレビ出演していた天文学者の本間希樹(ほんま まれき)教授から学んだわかりやすい解説を紹介します。今まで見逃した人は、2019年4月14日(日)夜11時からの「情熱大陸」を是非見よう。

ブラックホールを簡単に説明、その正体とは?

M87中心ブラックホールの周辺のイメージ図

筆者のイメージでいうと、ブラックホールはロボットアニメに出てくるとてつもなく大きく、星も飲み込んでしまう暗黒の穴です。ですから子供の頃から聞き慣れた言葉でもあり、イラストイメージも見ているので実際には天体望遠鏡で見えるものだと思っていました。

ブラックホールは簡単に説明すると「天体」です。

天体とは、地球や太陽などの星々のことを言いますが、これらは球体であることが特徴です。球体が保たれているのは、重力と圧力が釣り合っているからなのです。

しかし、時に強い重力を持った天体はバランスを崩し、重力崩壊を起こします。それが起きると球体は保たれずに徐々に縮み、最終的に真っ黒で巨大な重力を持つブラックホールになります。ですからブラックホールとは、天体の中でも極めて高密度、大質量、強い重力を持つ天体ということになります。

ブラックホールは、光さえも脱出することはできず、何もかも飲み込むと言われています。その空間がどうなっているのか、現在でも解明されていません。

本間希樹教授に関連する動画集

本間希樹 国立天文台教授 インタビュー

記者会見:イベント・ホライズン・テレスコープによる研究成果

M87周辺の科学的シミュレーションCGと観測結果の比較映像

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